四条大宮を北に大宮通りを歩いていくほど無く行くと間口の小さい床屋がみえてくる。比較的車の通行も少なく落ち着いた住宅街という感じである。この通りは大変町医者の多い通りだ。わずか500mものあいだに医院、整形外科、歯科医院と看板が続く、そのまま歩いていくと三条通り商店街と交差する。その交差点の西南角にあるの児童公園(三条大宮公園)商店街の角地にあるせいもあっていつもたくさんの親子づれが遊んでいる。

この商店街をこんどは東へ歩いていく。ここは京都三条会商店街といい堀川通り〜千本通りの間、約800mのアーケード約180店がならぶ。寺町〜河原町の三条名店街商店街とは又別である。阪急大宮駅、JR二条駅、地下鉄二条城前駅など駅にもちかく、また街中の商店街であることも含め賑わいがある。喫茶店、食堂など今では少なくなった店舗も健全だ。また商店街自体もまちおこしなどを積極的に行っている。町屋を利用した洒落お店もある。わたしは洒落た店は遠慮しゅてなんとなく自分をおなじぐらいにくたびれた昔ながらの食堂をみつけて入ってみる。そこは昔からある街中の食堂でランチからどんぶり物までなんでもそろう。小奇麗にしてあるので平日の昼間ならたくさんの客がありそうなのだが今日は日曜日なのですくないのであろう。

さて腹ごしらえも出来たところで先を進もう、まもなく堀川通りにでる。京都の町並み風景は大きく分けてこの堀川通りでかなり雰囲気が変わる、堀川以東は洛中の色合いが濃くなり烏丸ー河原町間がもっとも中心街となる。そのまま三条通りを進まず、広い堀川通りを渡りそのまま北へ上がる。堀川通りも随分マンションが増えてきた。意匠もさまざまだが、なかには近代建築(旧毎日新聞京都支社)アートコンプレックス1928のパロディーと思われるデザインのもあった。大通りは車だらけであまり歩くには面白くないと思っていたが、最近のマンションを眺めながらその違いを較べるのもまた楽しい。堀川御池の交差点で御池通りを西に向き、西洞院通りを更に上がり、二条通り、新町通り、夷川通り、衣棚通りと碁盤の目を階段状に北へ東へ折れ折れに進む。
堀川御池の交差点で御池通りを西に向き、西洞院通りを更に上がり、二条通り、新町通り、夷川通り、衣棚通りと碁盤の目を階段状に北へ東へ折れ折れに進む。碁盤の目を徒歩で斜めに進む場合はこんな風にジグザグに歩くのも面白い。そして竹屋町通りまでくるとあとは大通りの丸太町通りになってしまうので、路地裏探検としてはこの竹屋町通を歩く方が面白そうだ。

この辺りも一時は町屋を壊してペンシルビルに建替えたり、お屋敷を小さくミニ建売として売り出すのが流行ったが現在は多少落ち着いたように思う。烏丸通りにでると京都新聞社のビルが見え京のメインストリートのざわめきが聞こえてくるように感じる。竹屋町通は京都地方裁判所の門前町のような通りで弁護士、司法書士などの事務所が多く見られるが、それらの事務所でも町屋を利用した物も多く、ビルでも比較的小振りで庶民的な町並みに違和感なく収まっている。そしてこの通りも最後は寺町通りで正面にみえる革堂の門によって終点を迎える。

こんな可愛い床屋さんはいかが。
ちょっとふるいのですが「あわて床屋」なんて
いかが
「ちょきんちょきんちょきんな〜」

(三条大宮公園)子供の遊ぶ児童公園は素敵な景色。最近は物騒なので児童公園であそぶのもままならない時代。子供の遊ぶ姿をみるとほっとします。

前を歩いていた二人連れの若い女性が店の前でメニューを見はじめた。ううんこういう洒落た町屋のお店でたべるとおいしい、話がはずむ、いいですね


アートコンプレックス1928パロディマンション。
建築物のパロディはなかなか成功しないのだが、こういうのをつくってしまうのが関西風遊び心があるのかもしれない。品性とセンスがいるのでむずかしいのだ。

ミクロ的には一軒の町屋がビルに変わると大きな変化があるのだが、マクロでみればそんな小さな変化には気がつかない。それでも5年10年と長い時間でみれば町並は大きく変化していく。町屋好きの人から見ればなんとも残念な風景。(事前連絡ねがう解体より買いたい。なんちゃって)

京都新聞、京都のメディアとしてがんばっております。KBS、αステーション、淡交社など京都には少なからず各種媒体はあるのですがまだまだ文化の発信諸点としては少ないでしょう。現在は情報時代ですから単に文化力を強化したければ、材料があってもそれを伝える手段がなければ片手落ちだ。
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